趣味・あれこれ  朝鮮飴   
 
朝鮮飴
朝鮮飴は、熊本県の銘菓で、餅米と水飴と砂糖を独自の製法でこね合わせもの。餅に近い食感があります。16世紀、園田屋(現熊本市)の開祖によって作られ、当初は『長生飴』と呼ばれていたが、文禄・慶長の役で朝鮮へ出兵の際、加藤清正軍がこれを携行して篭城中の兵糧として役立てたことから朝鮮飴と呼ぶようになりました。
  
江戸時代中期まで藩の買い上げで、製法が管理され市販が許されておらず、代々の肥後藩主が江戸幕府や朝廷への献上品、諸大名への贈答品として用いていました。1970年代前半には30軒以上の業者が手がけていましたが今は数軒になっているそうです。
   
鹿児島の銘菓、セイカ食品の『ボンタンアメ』『兵六餅』は、朝鮮飴を工場の社員がハサミで細かく切って食べているのにヒントを得て出来上がったそうです。写真のものは、人吉温泉物産館で購入。
   
〔補遺〕韓国では、蔚山(ウルサン)市内の公園に加藤清正像(兵糧攻めで苦しんでいる清正像)を設置するしないの論争があるようです。気がかりです。蔚山は30代の頃、伸銅圧延機設備の据付指導で滞在した思い出のある都市です。
         
朝鮮飴
(撮影日:2018.01.05(金))

  2018.01.10
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