機械技術者の自己啓発支援講座(第24回)
機械技術者のための
 
工業力学入門
 □演習問題(慣性モーメントと加速トルク、時間2)
機械技術者が日常の業務を進める上で必要となる力学の具体的で実践的な活用方法の習得を目指します
これまでに、慣性モーメントの意味とその計算法について述べ、慣性モーメントと加減速トルクおよび加減速時間の関係を示しました。今回は、慣性モーメントを求める演習です。
〔演習問題〕

【問題8.3】図のようなフライホイールがモータ軸に取り付けられている。簡単のために、モータの電機子(ロータ)、軸、ブレーキドラム等の慣性モーメントは無視するものとして次の各問いに答えなさい。
(1)フライホイールの慣性モーメントを求めよ(フライホイールを、いくつかの中空円柱や中実円柱に分けてそれぞれの慣性モーメントを計算して合計する)。但し、材質は鋼として密度γ=7.8×10−6kg/mm3とする。
(2)ドラムにブロックを押し付けて制動するブロックブレーキ装置で、ブロックを600Nの力で押し付けるときの制動トルクはいくらか。但し、ドラムとブロック間の摩擦係数を0.35とする。
(3)回転数250rpmで回転しているフライホイールをブレーキをかけて停止させる。ブレーキをかけてから完全に停止するまでに何秒かかるか。

 
                       

〔解答〕
【問題8.3】

                                      Ans
 5.641 kgm2
   

                                     Ans 39.9 Nm
  

                                    Ans 3.70 sec
   

 
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