趣味・あれこれ  古希祝い同窓会   
 
古希祝い同窓会
夫婦ぐるみで付き合いをしている大学時代からの4人の旧友が古希(数えの70歳)を迎えるというので、別府の鉄輪(かんなわ)温泉の旅館に一泊二日で集まって(それぞれ福岡市、福岡県田川市、大分市、鹿児島県さつま町から)、古希祝いの同窓会をしました。
 
嬉しかったのは、旧友の奥さんに書家がいて、書をしたためてもらったことでした。天衣無縫、一念通天、瑞氣集門、以和為貴。一番の真面目人間の私(笑)が頂いたのは『一念通天』でした。
 
還暦から10年経つわけですが、60歳の頃と同じように仕事をさせてもらい、また趣味を楽しませてもらっているので、70歳という実感をなかなか持てずにいるところですが、お蔭様で元気に暮らせていることに感謝し、これからも健康に留意し、欲張りですが、古希を過ぎてますます面白い人生になりますようにと、祈念する機会になった今回の『古希祝い同窓会』でした。
 
古希祝い同窓会(別府鉄輪温泉) 
古希祝い同窓会(別府鉄輪温泉) 
古希祝い同窓会(別府鉄輪温泉) 
古希祝い同窓会(別府鉄輪温泉) 
(以上、撮影日:2018.04.08(日))
 
さて、『古希』について調べてみると、人生50年といわれた時代に、70歳まで生きる人は古代から希(まれ)だと、唐の詩人・杜甫(とほ)が詩『曲江』(きょくこう)にうたったことに由来するそうです。 
 

 
曲江 杜甫
 
 (訓読)
 
朝(ちょう)より回(かえ)りて日日(ひび)春衣(しゅんい)を典(てん)す
毎日(まいにち)江頭(こうとう)に酔(よ)いを尽(つく)して帰(かえ)る
酒債(しゅさい)は尋常(じんじょう)、行(ゆ)く処(ところ)に有(あ)り
人生(じんせい)七十(しちじゅう)、古来(こらい)稀(まれ)なり
花(はな)を穿(うが)つきょう蝶は深深(しんしん)として見(み)え
水(みず)に点(てん)ずる蜻(せい)ていはかんかんとして飛(と)ぶ
伝語(でんご)す風光(ふうこう)、共(とも)に流転(るてん)し、
暫時(ざんじ)相賞(しょう)して、相違(たが)うこと莫(なか)れと
 
 (通釈)
 
朝廷から帰ると、毎日のように春着を質に入れ、いつも曲江のほとりで酔っぱらって帰るのである。酒代の借金は当たり前のように行く先々にあるが、人生七十まで生きられるのは滅多にない。(だから、今のうちに飲んで楽しんでおきたいのだ)。花の間を見えかくれして飛ぶアゲハ蝶が奥の方に見え、水面に尾を叩くトンボがゆるやかに飛んでいる。私はこの自然にことづてしたい。『私もこの風光も共に流れていくのだから、しばらくの間で良い、お互いにその美しさを賞(め)でて楽しみ、そむくことのないようにしようではないか』と。

 

  2018.04.11
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